2003年夏のオーストリア旅行15日間【ザルツブルグその4】今度こそ自分の足で市内観光

シェーンブルン宮殿旅行記

まみさんの旅行記

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旅行記タイトル:2003年夏のオーストリア旅行15日間【ザルツブルグその4】今度こそ自分の足で市内観光

旅行期間:2003/07/15〜2003/07/15

旅行記の内容:7/15(火)ザルツブルグ観光第4日目

【旅程抜粋】
市内観光:モーツアルト広場、レジデンツ広場&レジデンツ見学、大聖堂、大聖堂付属博物館、ホーエンザルツブルグ要塞、聖ペーター教会付属墓地&カタコンベ、フランツィスカーナ教会、ルパティヌム現代美術館
夜:マリオネット劇場でモーツアルトのオペラ「魔笛」を観劇。


この日はツアーの予定をいれず、1日自力で徒歩で市内観光しました。
ザルツブルグは、なるほど新市街も旧市街も、ガイドブックに書かれていたりツアーガイドが言っていたとおり、軽く歩き回ることができました。
ザルツブルグは、見どころがコンパクトにまとまっていて、観光しやすいと思いました(もっとも、郊外の見どころや、ノンベルク修道院の方までは足を伸ばしていません)。
しかし、この日は、一日中、カンカン照りでした。
湿気がないので日陰は涼しいのですが、日なたは直射日光がきつかったです。
帽子を持参してこなかった自分を呪いました。
それに連日の夜更かしもややたたったのか、時々貧血を起こしかけました。

写真:7/15(火)ザルツブルグ観光第4日目

【旅程抜粋】
市内観光:モーツアルト広場、レジデンツ広場&レジデンツ見学、大聖堂、大聖堂付属博物館、ホーエンザルツブルグ要塞、聖ペーター教会付属墓地&カタコンベ、フランツィスカーナ教会、ルパティヌム現代美術館
夜:マリオネット劇場でモーツアルトのオペラ「魔笛」を観劇。


この日はツアーの予定をいれず、1日自力で徒歩で市内観光しました。
ザルツブルグは、なるほど新市街も旧市街も、ガイドブックに書かれていたりツアーガイドが言っていたとおり、軽く歩き回ることができました。
ザルツブルグは、見どころがコンパクトにまとまっていて、観光しやすいと思いました(もっとも、郊外の見どころや、ノンベルク修道院の方までは足を伸ばしていません)。
しかし、この日は、一日中、カンカン照りでした。
湿気がないので日陰は涼しいのですが、日なたは直射日光がきつかったです。
帽子を持参してこなかった自分を呪いました。
それに連日の夜更かしもややたたったのか、時々貧血を起こしかけました。

Jugengasse(ユーゲン通り)でショッピング&写真撮影

まずは、旧市街のモーツアルト広場にある観光案内所に行こうと思いました。
観光を始める前に、ザルツブルグ市内の主な観光見どころが割引となるザルツブルグカード(24時間用)を買いたかったのです。
あいにく私の滞在ホテルでは扱っていなかったため、観光案内所で手にするしかありませんでした。
それでも、いままでは1日フルに自力で市内観光する日はなかったので必要ありませんでした。


ところが、ザルザッハ川を渡り旧市街に入ると、あちこちの店の店頭やショーウィンドウが楽しそうで、ついつい誘惑にかられてしまいました。
本当はザルツブルグではそんなに買い物をするつもりはなかったのです。
これから先、グラーツへ行ってからウィーンへ戻る予定なので、友人知人へのお土産はウィーンに戻ってから買うので十分間に合うと思っていましたし、その方が移動の最中に荷物になりません。


ですが、誘惑に負けました。
でも、チロリアンな郷土風味たっぷりの小物は、いかにもオーストリア土産らしいですし、ウィーンに戻ってからでは、それほど値が張らないチロリアンな小物はなかなか見つけられないかもしれません。
ま。
なんだかんだ言っても、ショッピングは楽しいですし、別に我慢するために観光してるわけではないですし、楽しければそれでいいや──と、開き直りました。


お土産の物色も楽しいですが、店内の写真撮影にも夢中になりました。
特にすばらしかったのが、イースター・エッグ専門店(Ostern in Salzburg)とクリスマス・グッズ専門店(Christmas in Salzburg)です。


イースター・エッグは、カラフルできれいで軽くて、友人へのお土産にいいな、と思いましたが、本物の卵の殻を使っています。
割れる心配の方が大きくて、あきらめました(中には木製の卵もありましたが、そちらはぐんと値段が跳ね上がり、かつ重くなってしまいます)。
代わりに、どんどん写真を撮りました。


そんなわけで、インフォメーションのあるモーツアルト広場に到着したのは、11時になってしまいました。
ちなみにホテルを出たのは9時15分で、ミラベル広場まで徒歩15分ほどです。


(写真は、イースター・エッグ専門店の店内をショーウィンドウの外から撮ったものです。
黄色っぽい模様の卵がカゴにずらり!)

こちらの写真も、ザルツブルグにあるイースター・エッグ専門店の店内をショーウィンドウの外から撮ったものです。
ウィンドウの向こうに買い物客の女性2人が写っています。

ザルツブルグのイースター・エッグ専門店の店内です。
外から写真を撮るだけではあきたらず、店内でも撮りました。
まだ7月ですが、クリスマス・ディスプレイがありました。


考えてみたら、イースターも、春の祭りで季節はずれなのですけどね@

ザルツブルグのイースター・エッグ専門店の店内の写真です。
テディベアと一緒@

こちらは、イースター・エッグ専門店の隣にあった、クリスマス・グッズ専門店の店内写真です。
一年中、クリスマス・グッズを売っているのでしょうか。


色彩はクリスマスカラーらしい金と赤が基調で、なかなか豪勢です。
ファインダーの両脇にクリスマスツリーを入れてみました。

ザルツブルグのクリスマス・グッズ専門店の店内写真です。
こちらは金が基調のクリスマス・ディスプレイです。

ザルツブルグのクリスマス・グッズ専門店の店内写真です。
こちらは金と銀が基調。

やや手ぶれ写真で、失礼します。
こちらもザルツブルグのクリスマス・グッズ専門店の店内写真です。
奥にりんごの棚があります。


りんごって、そのハートのような形、そしてアダムとイブが食した禁断の実のいわくつきで、果物の中でもオーナメントに使われると、なんだかドキドキしませんか?

(ここからしばらくは、写真を撮らなかった場所の記述が続きます。
ザルツブルグの観光として外せないだろう、と思うところばかりですが、現地の土産屋で「Salzburg」という、美しいカラー写真入りの本を買ったので、自分のカメラで撮らなくてもいいや、と思ってしまったのです。
どうしても撮りたいというスポットが見あたらなかったせいと、室内できれいな写真が撮れる自信がなかったせいもあります。
しかし、それでは寂しいので、前々日にミラベル庭園で撮った花の写真を載せてみました。
花の盛り上がったかんじが、まるでアイスキャンデーのように見えたので撮ったものです@)

Mozartplatz (モーツアルト広場)【写真なし】

ザルツブルグ滞在4日目にしてやっと観光案内所を訪れました。
そしてやっと、ザルツブルグ・カードを買いました。
ただ、ショッピング割引付のウィーン・カードが3日用で16.90ユーロだったのに対して、ウィーンよりは観光客が歩き回る範囲がもっと狭いザルツブルグで、3分の1の24時間用で、20ユーロでした(2003年当時)。
でも、高いと思ったのは始めのうち。
ザルツブルグ・カードは、ウィーン・カードと違って、割引対象の観光ポイントの入場料は、割引ではなく無料でしたので、結果的にとてもお得だったと思います。


モーツアルト広場そのものについては、カフェやレストランが多く観光客で賑わっていたことと、カフェだったかレストランの建物のグロッケンシュピール(鐘の音)を聞いたくらいで、あまり印象には残っていません。
インフォメーションで用を足した後(トイレの、ではありません)、すぐに隣接するレジデンツ広場に行ってしまいましたので。
見どころといえば、中央にモーツアルト像があったんですよね。
とにかく、日陰になるところがほとんどなく、太陽がカンカン照りで暑かったです。


Residenzplatz(レジデンツ広場)【写真なし】

大聖堂とレジデンツに囲まれた広場です。
旧市街で一番広いそうですが、観光客でにぎわっていたせいで、言われて見れば広かったかな、という程度しか覚えていません。
ここも、日陰が少ないから、ひたすら暑かったです。


映画「サウンド・オブ・ミュージック」では、確かこの広場は、トラップ大佐の長女リーズルが、ナチスに浸透した恋人ロルフに別れを告げられるところではなかったでしょうか。
この旅行前にこの映画のビデオを借りて見ましたが、レジデンツ広場にいるときには思い出しませんでした。
帰国後にもう一度見たときに気づきました。


Dom(大聖堂)【写真なし】

大聖堂は、壮大で豪華なバロックの教会でした。
バロック装飾特有の螺旋とねじれ要素よりは、スケールの大きさの方が印象的でした(この大聖堂より大きい教会を知っていても)。
こういったスケールの大きさは、写真ではわかりません。
その地に自らの足で立って初めて実感できます。
テレビやインターネットで家にいながら現地に出かけたような、あるいはそれ以上の情報を仕入れることができて、ときどき旅行する意味があるのかなぁと思うことがありますが、やっぱりわざわざ現地に行く甲斐というのは、ちゃんと残っていますね。
この空間感覚を実感することは、その最たるものではないかと思います。


とにかく、まるで宮殿のように豪華な教会で、かつてのこの町の財力が偲ばれました。
そして、大勢の観光客がいても、涼しくて天国のようでした@

モーツアルトが洗礼を受けたという洗礼盤は、入口のそばで、人がたくさん集まっていたのですぐにわかりました。
目印の獅子の形の支えというのもわかりやすかったです。
大鍋のような形をしていて、赤ん坊や小さな子供ならザブンと浸かって溺れそうな大きさです。
さすがに蓋は閉まっていました。


Dommuseum(大聖堂付属博物館)【写真なし】

ザルツブルグ・カードのおかげで5ユーロの入場料がタダになりました。
博物館の入口へは、大聖堂の入口脇にある階段を上って行きます。


コレクションはすばらしかったです。
大聖堂附属博物館とは、とても思えません!──と思ったら、前半は、「Erzbishof Paris Lodron」という企画展でした。
かつてザルツブルグを支配していた17世紀の大司教の一人です。
そのコレクションは、とても聖職者のものとは思えませんでした。
もろに世俗貴族のものです。
ああ、いやまあ、当時の高位の聖職者といえば、貴族の跡取り以外の子弟であるのが普通でしたね。


動物の剥製やその他異国の珍しいコレクションが特に印象的でした。
カメやイグアナやエイやヒトデやクジャクやアルマジロやサルやワニ……。
と思ったら、古代エジプトの出土品のような小さな彫刻もあります。
また、私にとって嬉しかったことに、自然史博物館で見るような岩石・結晶コレクションもなかなか見事でした。


その後に、教会宝物のコレクションが続きました。
ああ、やっぱり大聖堂付属博物館だなぁ、と、なんだかホッとしました。
宝物の中には、びっしりと隙間なく宝石を埋め込んだものもあります。
宝石好きにとっては垂涎もので、ついつい宝物そのものではなく、宝石の方に注目してしまいます。


附属博物館はギャラリーと呼ばれる2階の回廊の中にありましたので、大聖堂内を上から見下ろすことができました。
その眺めはなかなか壮観でした。
鑑賞時間は25分でした。


Residenz -Prunkraueme(レジデンツ(大司教館)豪華な部屋)【写真なし】

レジデンツは、ザルツブルグ歴代大司教の宮殿です。
こちらの入場料も、ザルツブルグ・カードのおかげで7.50ユーロがタダになりました。
日本語のオーディオ・ガイドを貸してくれたので、各部屋の詳しいエピソードを聞きながら見学することができました。
ただし、聞き取りやすさを意図したのか、解説はじれったいほどゆっくりでした。
大広間などはよいのですが、小さめな部屋では、そろそろ隣に行きたいんだけど、と思っても、解説がまだ続いていたりしました。


ハイライトの一つは、モーツアルトが6歳のときに初めて女帝マリア・テレジアたち皇帝一家の前でピアノを披露したという室内音楽ホールでしょう。
彼の父レオポルドの日記によると、幼いモーツアルトはご褒美にマリア・テレジアの膝に抱っこしてもらったそうです。
ちなみに、もっと有名なエピソード──つるつるの床で転んだ幼いモーツアルトがマリー・アントワネットに助け起こされて、その場で彼女にプロポーズした──は、ウィーンのシェーンブルン宮殿の「鏡の間」でのエピソードでした。


ザルツブルグのレジデンツのマリア・テレジアの抱っこのホールは、思ったよりこじんまりとしていました。
でも、歴代の皇帝の中では家庭的なイメージのあるマリア・テレジア一家がプライベートで室内音楽を楽しむには、ちょうどよい広さかもしれません。
ただ、レジデンツ全体でいうと、公開されている部屋数は思ったより少ないと感じました。
見学は10分で終わってしまいました。


Residenzgalerie(レジデンツ・ギャラリー)【写真なし】

レジデンツ併設のギャラリーに入りました。
ここも、ザルツブルグ・カードがあれば、入場料の7.30ユーロがタダになります。
ガイドブックによると、コレクションの中心はルーベンスやレンブラントのようです。
バロックやフランドル絵画はやや食傷気味なので、別に入らなくてもいいかなぁ、と一時は思いましたが、タダで入れるなら……と入ってみました。


結果的には、それほど期待していなかったせいか、逆にとても楽しめました。
展示の絵画は、バロック絵画時代だけではなく、エゴン・シーレに至る近代絵画までありました。
これだけでも入って良かったです(なにしろタダですし@)。
それに、「Tischgesellshaft(会食・食卓を囲む席)」という特別展もなかなか興味深かったです。
「ドイツやフランドル絵画には思った以上に食事風景を含む日常生活場面を描いた絵が多い」とパネルの説明に書かれてあって、テーマ別にさまざまな時代の絵が並べられて、絵画鑑賞と同時に民俗史の一面を振り返ることができるようになっていました。


また、建物自体も、いくつかの部屋では天井のストゥッコ(化粧漆喰)装飾がきれいで、見とれました。
ただし、だいぶ真新しいので、比較的最近に修復したばかりのものでしょう。
鑑賞時間は25分でした。

ホーエンブルク要塞へ登るのに、ケーブルカーを利用しました。
ザルツブルグ・カードがあれば、1回タダになります。
当然、上りに使います。


ケーブルカーは22時まで運行しています。
要塞で、博物館やショップをあてにしなければ、夜間に行くのもよいかもしれません。
きっと、ザルツブルグの夜景を楽しめるでしょう。
(ただ、夜間の治安面はチェックしていないです。


(写真は、ホーエンブルク要塞へ登る途中のケーブルカーの窓から撮影したものです。
出発した停留所の方を見下ろしたところです。

ホーエンザルツブルグ要塞に着きました。
要塞の上から、ケーブルカー全体を見下ろした写真です。

Festung Hohensalzburg(ホーエンザルツブルグ要塞)

かつて町の支配者だった大司教の居城だったところです。
期待でおり、上からの展望はすばらしかったです。
よい写真撮影ポイントがたくさんです。
要塞には博物館もいくつかありますし、カフェやセルフレストランやギフトショップもありますし、ここだけでゆっくり楽しめると思いました。
上ってから下りるまで約2時間過ごしました。


(写真は、ホーエンザルツブルグ要塞から撮ったものです。


Marionettenmuseum(ホーエンザルツブルグ要塞内のマリオネット博物館)【写真なし】

ザルツブルグ・カードのおかげで入場料の3ユーロがタダになりました。
展示はそれほど多くなく、部屋も2部屋しかありませんでしたが、人形を間近で見ることができました(マリオネット劇場にもロビーから劇場へ行く通路に人形の展示があります)。
試しに操らせてくれるコーナーもありました。
歩かせる程度の簡単なしぐさはやれたと思いますが、なかなか骨が折れました。
それに、見てくれる人がいないし(見学者は私しかいませんでした)、近くに鏡などもありませんので、本当にうまくやれたか自分では確認できませんでした。


博物館内では、モーツアルト「魔笛」の一場面、パパゲーノとパパゲーナが二重唱するシーンがビデオで流れていました。
「魔笛」の中の歌を耳にするのは初めてのはずなのに、どこかで聴き覚えがあります。
それもずいぶん最近のことです。
2人が、パ・パ・パ・パ……ゲーノと声を合わせるところが印象的な歌です。
うーん、うーんと悩んでいたら、パッと思い出しました。
そうです、確か、ウィーンのモーツアルト・コンサートで聴いたんでした。
あのときは、いちいち曲目を確認しないで聞いていましたが、歌手たちの、あの色とりどりの羽根がツンツンにくっついたけったいな衣装に驚いたのは覚えています。
確か、男性の方がチロリアンな帽子をかぶっていたので、派手なチロルの山男だなぁと、勝手に感心していました。
いやはや、あれは、魔笛のパパゲーノとパパゲーナだったんですねぇ。
(そのパパゲーノの扮装は、この旅行記最後の写真で少しだけ様子がわかると思います。


小さなギフトショップもありました。
マリオネット劇場のパンフレットが、4.00ユーロで売られていました。
ちなみに、劇場で買えば3.50ユーロです。

Festungsmuseum caroline augusteum & Rainermuseum(要塞博物館)

ここも、ザルツブルグ・カードのおかげで入場料の3.60ユーロがタダになりました。
展示は、垂涎ものの豪華な宝物というのはありませんでしたが、宗教宝物をはじめ、中世の武具に武器、近代ヨーロッパの軍隊の楽器、中世の処刑道具、第二次世界大戦のヨーロッパ戦線の資料など、多岐にわたる展示が楽しめました。
近代ヨーロッパの軍隊の楽器は特に興味深かったです。
ヨーロッパはオスマントルコの脅威が去ったあと、軍の統制をはかる手段としてトルコの楽隊を導入しました。
そういえば、モーツアルトなど、この時代は「トルコ行進曲」というのが流行だったのも、このあたり、ヨーロッパの人がもうトルコ人を恐れなくてすむようになり、逆にトルコの文化を採り入れたという時代を反映しているのですね。
モーツアルトの「トルコ行進曲」といえば比較的初歩的なピアノ楽曲なので小学生の頃に習いましたが、今まで全く、そういう背景にピンと来なかったのが嘘のようです。


博物館は要塞の中でも一番高いフロアにあるので、窓からザルツブルグを見下ろす山々の写真を撮るのも楽しめます。
鑑賞時間は30分でした。


(写真は、ホーエンザルツブルグ要塞博物館の中世武具の展示です。
やや手ぶれ写真で失礼! 武具の展示に使われたマネキン……といえるのでしょうか、それがなかなか面白かったので撮りました。
どこか現代アートチックに見えて新鮮でした。

写真は、要塞博物館の窓から撮ったものです。
あまりに景色がすばらしかったので@

遠景に見えるのは、Mt. Untersberg(ウンターベルク山)です。

写真は、ホーエンザルツブルグ要塞の中庭のScholoss Wache(城塞監視所)(18世紀)です。
ここから、徒歩で下りる要塞出口につながっていました。

要塞の見どころはだいたい見終わりましたので、残り隅々まで散歩するよりは、まだ見ていない「下界」の見どころを回りたくて、早々に下りることにしました。
上りはケーブルカーでしたが、下りは徒歩で下りました。
ザルツブルグ・カードでタダになる「1回分」というのは、往復ではなく片道かもしれない、と思ったせいもあります。
下りなら、徒歩で十分です。


と思いましたが、階段はともかく、坂の勾配はかなりきつく、足が勝手に先へ先へと進んでもつれそうになるくらいでした。
でも、歩いて上ってくる人の苦労を思いながら、彼らの横をすいすいと降りて行くのは、ちょっぴり爽快でした。


下り切る途中で「サウンド・オブ・ミュージック」のヒロインのマリアがいたStift Nonnberg(ノンベルク修道院)の方に行こうと思ました。
しかし、地図を見ると、ノンベルク修道院まで行くと旧市街の中心部に戻るのにはかなり遠回りです。
修道院へ行ってから旧市街へ戻ると時間も遅くなりそうですし、修道院の中は確か見学できなかったはずなので、気が乗らなくなりました。
というわけで、途中まで向かったのですが引き返しました。


(写真は、ノンベルク修道院に行こうと一度は歩き始めたけれど、引き返した地点です。
岩壁に、キリスト磔刑図と聖人の絵が描かれていました。


St. Peters - Friedhof (聖ペーター教会付属墓地)【写真なし】

西欧の墓地は花で飾られていて華やかなところが多いので、散歩するだけでも楽しいものですが、ここは「サウンド・オブ・ミュージック」で、ナチスに追われたトラップ一家が隠れた舞台というので、興味は倍増しました。


もっとも、映画のように墓石の後ろに隠れられるところはどこにも見あたりませんでした。
しかも、私はノンベルク修道院へ行くのをあきらめたので実際には歩いていないですが、この墓地からノンベルク修道院はかなり距離があると思います。
確かマリアたちがナチスに追われて一度逃げたのは修道院で、そのあと修道女たちがマリアたちを墓地に匿ったという流れだったと思うのですが……あんな切羽詰まったときに、私の足では30分もかかりそうなこんな遠くまで案内したんでしょうか、不思議! それとも、何か勘違いをしているのかしら、私。


St. Peters - Katakomben(聖ペーター教会のカタコンベ)【写真なし】

このカタコンベは、ザルツブルグ・カードのおかげで入場料はタダになりました。
1ユーロでしたけど。


カタコンベというと地下と思いきや(「るるぶワールドガイド」にも「地下納骨堂」と書かれてありました)、山の中程の洞窟でしたので、最初に階段を昇りました。
といっても、せいぜい2階分くらいです。


昔はここに人骨があったかもしれない、という石のくぼみはありました。
礼拝堂らしきものもありました。
でも、とても面白かったとは言い難いです。
ま、好奇心は満たされました。
あとは、一休みするのに、涼しく、気持ちよかったことくらい……!?

Abteikirche St. Peter(教区教会聖ペーター教会)【写真なし】

ペーター教会の内部は、ロココ装飾が見事でした。
白に、ライトグリーンの化粧漆喰(ストゥッコ)装飾がとりわけステキです。
説教台などところどころ化粧漆喰(ストゥッコ)に金のメッキが施されていました。
南ドイツのロココ調のバロック教会に負けない華やかさでした。
そういうドイツ・バロックのすばらしい教会といえば、ノインシュヴァンシュタイン城への見学の起点となるフュッセンにある教会や、フュッセンからそう遠くないところにある、世界遺産にも登録されているヴィース教会を思い出します。
ただし、ペーター教会の方が絵画が多い分、やはり内装の細やかさではフュッセンの教会やヴィース教会の方にまだまだ軍配があがります。

Franziskanerkirche (フランツィスカーナ教会)

フランツィスカーナ教会はバロック教会ですが、中部にはゴシック様式が残っていました。
オーストリアに来て以来、教会といえばバロック教会がほとんどでしたので(なにしろ反宗教革命の旗手カトリックを至上としたハプスブルグ家のお膝元ですから)、とても新鮮でした。
もっとも、ゴシック様式を残した上に、バロック様式の主祭壇が増築されています。
二つの様式が相容れず、無理矢理並置させたようで、違和感がありました。
その違和感は、1999年に見た、スペインのコルドバのモスクで感じたものと同じでした。
(コルドバのモスクは、せっかくのすばらしいイスラム建築の一部をつぶし、バロック様式のキリスト教の礼拝堂が無理やり造られているのです)。


(写真は、ホーエンザルツブルグ要塞の城壁からザルツブルグ旧市街を見下ろしたところです。
中央に写っているエンジ色のタイル屋根の教会が、フランツィスカーナ教会です。


Rupertinummuseum de moderne Salzburg (ルパティヌム現代美術館) Nolde、 Schmidt-Rottluff und Ihre Frende (「ノルデ、シュミット・ロトルフとその友人たち」展)【写真なし】

常設展ではなく企画展のようでしたが、ザルツブルグ・カードのおかげでチケット代12ユーロがタダになりました。
この企画展は、実はザルツブルグ到着初日から、街中でポスターを見て目をつけていましたので、入れて嬉しかったです。
大好きなドイツ表現主義の絵を堪能できたのですから。


といっても展示作品数は思ったより少なかったので、正規の料金を出して入っていたら、やや割高だと思ったかもしれません。
企画展なので仕方がありませんが。
ひととおり見終わったあと、エミール・ノルデの絵はもう一度見に行きました。
鑑賞時間は約15分でした。
ただし、閉館時間が間近でしたので、あわただしく見たせいもあります。
油絵はきっちり見ましたが、版画などは、一つ一つ目にしても、ゆっくり味わう時間がなかったのが残念です。

夜:Marionettentheater(マリオネット劇場)で「Die Zauberfloete(魔笛)」を観劇

「魔笛」はモーツァルト三大歌劇の中でも最高傑作です。
ザルツブルグのマリオネット劇場でも「魔笛」はハイライトの演目のようで、パンフレットの表紙は、この演目の登場人物、派手派手な衣装のパパゲーノです。
また、観客数も、昨日見た「真夏の夜の夢」やザルツブルグ初日の夜に見た「こおもり」の時よりずっと多かったです。
中学生くらいの団体が来ていました。
日本人も多かったです。
指定席ではないので、こんなことならもっと早く会場入りするんだったと後悔しました。


「魔笛」でまず印象に残ったのは、初日に見た「こおもり」のときと違い、場面が変わるたびに幕が閉じられたことです。
「こおもり」では、その場で部屋のセットがぐるっと回転して違う舞台背景が出てきましたが、そもそも「こおもり」の初演は19世紀末です。
おそらくモーツアルトの時代では、機械仕掛けの舞台セットはなく、いちいち人の手でセッティングをしていたのでしょう。
そしてそういう時代の演出を、忠実に再現しているのだと思いました。


「魔笛」のストーリィは、かなぁーりしっちゃかめっちゃかです。
実は、ストーリィは、この旅行の前に、ザルツブルグのマリオネット劇場で「魔笛」を見られるチャンスがあるとわかった時点でインターネットで魔笛の解説や感想を書いたサイトを覗いて予習をしたのですが、そのときに初めて知りました。
娯楽が少ない当時の人にとっては、歌がメインと思えば、話の展開の脈略のなさは十分許せたのかもしれません。
劇場で売られているパンフレットには、日本語も含む数ヶ国語であらすじが書かれた紙が挟まっているのですが、私の隣に座っていた日本人の女の子たちは、そのあらすじを開演前に読んで……「訳、わかんない」と言っていました。
あらすじだけを一度で読んでも、そりゃあわからないでしょうねぇ。
全体的に、前半は軽妙で明るく、後半は重厚で哲学的な内容です……といっても、歌詞のドイツ語はさっぱりわかりませんでした。


あらすじからすると「魔笛」は波乱万丈物語に思えますが、主要人物たちが立ち向かわなければならない試練の中身……というか演出は、一時期ファンタジーの冒険小説にはまった私には、かなり拍子抜けでした。
特に、ヒーローのタミーノ王子とヒロインのパミーナが結ばれるためには乗り越えなくてはならない「水の試練」と「火の試練」。
水の場面を表わす布かビニールがゆらゆら揺れている中を、人形たちが手を携えてゆっくり歩くだけです。
同じく、火の場面も、火を表わす布の中をゆっくり歩くだけ。
もっとドラマチックな演出を期待していたので、かえって笑えました。
もっとも、舞台は映画とは違いますし、オペラなのですから、舞台演出上の限界と「お約束」というものがあって、人間が演じるオペラも同じようなのかもしれません。


マリオネット劇では、きっと生身の人間のオペラにはないと思われる楽しい演出もありました。
タミーノが魔笛を吹いた場面では、ペンギンやペリカンやゾウやキリンやライオンがでてきて、好き勝手にして笑いを誘ったりしました。
人形たちは、まるで生きているかのような自然な動きをしているのは相変わらずだったのですが、賢者ザラストロの弟子の僧侶たちが勢揃いする場面では、さすがに4?5名程度の人形使いでは全員を操ることはできなかったのでしょう。
僧侶たちはほとんど動かなかったのですが、動かないととたんに人形は人形にしか見えなくなり、なんだか不気味でした。


(写真は、「魔笛」のカーテンコールを撮ったものです。
動かない脇役の僧侶たちも背後に勢揃いしています。
登場人物は、向かって右から、タミーノ、賢者ザラストロ、パミーナ。
左の派手な衣装の二人はパパゲーノとパパゲーナ。
生のオペラを知らない私ですが、これらの人形たちの扮装は、きっとかなりオーソドックスなものではないかと思いました。


ザルツブルグ滞在4日中、マリオネット劇場へは3回通いましたが、一番気に入ったのが初日の「こおもり」です。
なにしろオペレッタの「こおもり」そのものが、ウィーンのオペレッタ黄金時代に初演されたものなので、とても華やかでしたから。
次に「真夏の夜の夢」。
人形の扮装などの意外さが気に入りました。
マリオネット劇場としてはハイライトの演目であるはずの「魔笛」は、私にとっては3つのうちではラストになりました。
「魔笛」は、あらすじからなじめなかったのと、少し古い時代ゆえのオペラ演出上の制約などが気になってしまって、たぶん、「はじめから批評する目で鑑賞していた気がします。


ちなみに、マリオネット劇場のチケットは、ザルツブルグカードがあれば1割引になります。
でもあいにく今晩のチケットは、ザルツブルグカードを手にしていない昨日のうちにとったので、割引では買えませんでした。
でも、今日の公演も、なんだかんだいってもとても良かったので、割引でなくても、十分、モトはとれたと思います。

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